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福岡のこと

今日釣り番組を見ていたら眠眠打破のCMにニワトリが出てきて、
これを見たら福岡県に住んでいたときのことを思い出しました。
昨日の新幹線エントリに続く思い出。


転勤族の娘に生まれた私は
自分の地元というものがよくわからないほど
3年おきぐらいに転勤にくっついて引越しばかりでした。
小学校なんか入学と卒業は神奈川の同じ小学校ですが、
間の3年ぐらい福岡で過ごしています。

神奈川から福岡に越したときは
集合社宅から新興住宅街の一戸建ての社宅に住むことになり
ビーグル犬を飼うことになったのだけど、これに苦労して
「私、実は犬が好きじゃないのかも」と思ったら
妙に自分で納得してしまったほどの体験をしました。


ま、今回は犬の話は置いておいて、ニワトリの話。

学校の回りは壮大なスケールで田んぼが広がっていて養鶏場もありました。
時々学校帰りの通学路の小さいスペースにおじさんがヒヨコを売りに来ていました。
ヒヨコ以外にも、あからさまに野良猫とおぼしき、ブチ柄で大きく人相悪いネコが
「2000円」とかゲージに入っていて、価格的にも外観的にもネコは買い手つかず
子供たちは「ヒヨコのおじさんや! 」「ヒヨコー!! 」「かわいか~~」と
1羽30円で売っていたヒヨコは人気で、買って帰る子供がいたことに衝撃を
受けました。

引っ越した当時、母が何かにつけて「田舎は嫌だ」と
常にブツブツ不満を漏らしていたので、`田舎ではヒヨコを売っている。
そして子供が学校帰りに買っても良い(たぶんよくなかった)。'
と、子供ならではの偏見に満ちたカルチャーショックを受けたのです。
その後も何度かおじさんが売りに来ていました。

剣道を始めるほど学校生活に慣れてきた私は
「ヒヨコ、いつか買っちゃるけん」と心に誓い、どうやってバレずに
30円を学校に持っていくか? を真剣に考え、靴のファスナーの中に
しまいこんで通学を続けることを実行しました。

しばらくヒヨコのことを忘れていましたが、ある日また同じおじさんが来ていました。

「 !! 」

靴の中で温まった30円を出して、
同じ住宅街の友達3人とヒヨコを1羽ずつ買って帰ったのです。
黄色いヒヨコはピヨピヨと鳴き、フカフカであたたかく
この小さくてかわいい生き物にすっかり夢中で、
毎日ダンボールの前に座って過ごしました。

もちろん母には怒られましたが
ヒヨコは大変だから長生きしないと宣言されたのと
他にも同級生で買って帰ってきた子供が多かったので
母も「仕方がない」と呆れ顔でした。

ところが、ヒヨコの同級生たちは「ネコに食われて死んだとー」
「お兄ちゃんが間違ってドアに挟んで死んだとー」「朝起きたらおらんやったー」
「冷とうなっとった」などなど、続々とヒヨコのうちに死んでしまったり
行方がわからなくなったりしたのです。母の宣言どおり。

私のヒヨコ?

・・・毛が生え変わって白くなってきました。
・・・ダンボールが小さくなってきました。

そして、トサカが出てきたのです。

「・・・雄鶏ばい・・・。」 同じ小学校で飼育委員をしていた姉がつぶやきました。
2人で密かに産みたての卵を期待していたのです。


そうです、養鶏場のおじさんが必要なのは、雌鳥。
雄のヒヨコは要らないので、通学路にお店?を出して低価格で売っていたのでした。


・・・。

その頃生きていたヒヨコたちはもう居なかったので
子供たちの間でも話題にはならないまま、
トリ子ならぬトリ男は密かに大きくなっていったのです、私の部屋で。


トリ男は本当に順調に育ち、すっかり立派にトサカが出たら
激しい突っつき攻撃に加え、「コケコッコー!! 」早朝から鳴くのです。

フンの量も半端ではありませんが、掃除もできないほどの攻撃にあいます。
気軽な気持ちで買ってきたヒヨコ、なにも考えていなかった自分が悪いのですが、
どうすればいいのかわかりません。

なんで私のヒヨコだけ・・・。朝、コケコッコー!! と叫ぶ雄鶏。
共鳴して遠吠えするビーグル犬。ブレーメンかという騒ぎです。
親も「どうするのっ」と言うばかりでした。きっと途方にくれていたと思います。

姉は飼育委員なので、エサやり当番通り、日曜も学校に行くことがあるのですが
「一人やと怖いけん」と必ず私を巻き添えにして出かけました。飼育小屋の鍵を持って。

                   [ひらめき]

ある日の月曜日、朝から学校は大騒ぎでした。
「ニワトリが1羽増えて3羽になっとー!! 」「どげんしたっちゃろーか!! 」
「産まれたっちゃなか?! 」「産まれたてならヒヨコやろーが!! 」

昼休みも放課後も、「なんで鶏が増えたっちゃろうか」の話題で持ちきりでした。

翌日、黙っておくことができなかった私は担任の先生に「かれこれシカジカで」と
ポツポツ話をしたところ「あんたねー! (あなただったの! )」と爆笑されました。
先生は飼育委員会の先生でもあったので、私の姉のこともよくご存知でした。

我々姉妹のやらかしたことについては「生徒には秘密にしておく」と約束してくれ
(たぶん今後も持ち込みされると困るから? )、同級生にも親友にも黙ったまま、
ニワトリは「最初から3羽でしたが何か? 」とそ知らぬ顔をして学校のお世話になり
その後2年ぐらいして私は転校して元の小学校に戻ったのでした。

あの時の学校の生徒さん、お騒がせしてすみませんでした。
そして担任の先生、私のやらかしたことをおおらかに受け止めてくれて
ありがとうございました。


・・・という話です。

姉に話したら「えー! 面白い話だけど、全然覚えてない! ヒヨコ売りなんか来てたっけ? 」。


「えーっ! なんば言いよっとー! 」 ヒヨコを買うことに賛同して
30円のしのばせる場所を考えてくれたのは、お姉ちゃんじゃないかー[ふらふら]


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コメント 2

1969kana

コメントありがとうございました(^^
いつも楽しく読ませていただいております。
コチラこそよろしくお願いします。

首都圏に20年近くいましたが、どうしても福岡に帰ってきたくて、去年実行しました(^^;
飛行機ビュンビュンで育ったので、首都圏に出たら「あれ、飛行機飛んでない…」と寂しかったものです。
今はすっかり飛行機好きで、時々空港で撮影してます(^^;
by 1969kana (2011-04-25 00:32) 

ryang

1969kana さん
訪問いただきありがとうございます(^^
博多空港は居住区域と近いので、本当に近くで見ることができますよね。また行きたい場所です。飛行機のお話、楽しみです。
なかなか毎日更新することが難しく、不定期でありますがまた遊びにいらしてください(^^
by ryang (2011-04-25 11:57) 

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