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ストールの購入 [おすすめ]

以前、くびにまくものというエントリをしていますが
最近また新しくストールを購入しました。

購入元は印度良品です。

ここは以前のエントリで紹介したピンクのストールを購入したお店ですが
いかんせんお値段がお値段なので、その後し~~~んとしたままでした。

しかし最近、なにかと対外的に出かける機会があります。
太ってしまって今までの服が入らないのに、服を買うにも
「何を着ても似合わない」という嫌悪感で、2年ぐらい新しい服も
買っていませんでした。でもそんなことも言ってられない。

「スーツではなくてカジュアルで」と言われているシンポジウムと言えども
まさかカーゴパンツとフリース、なんてダメすぎる。
スーツはダメってなったら「そこそこ小綺麗なカジュアル」ってことになるけど
これが一番難しいわけです。

渋々服を買いに出かけました。
そしてオンラインでもストールを買いました。
ストールを買うならココ。ということで、印度良品です。

部分的に刺繍の入ったカシミアストールと、
無地のパシュミナストールを選びました。
無地のはナチュラルブラウンで、前回紹介したものと同じような色です。

が、前回紹介したアウトレットのブラウンは、やっぱりアウトレットだけあって
ちょっと雑(目が粗いとか細かいとかではなくて完成度として)で
ちょっと汚っこく見える(まぁ普段使いにさんざん使い倒しているのもあるのだけど)
ので、是非今度はピンクを購入した印度良品で。

ちょうどインドに出張中で、在庫のなかった色を
私のリクエストで仕入れていただきました。

で、届いたのがコチラ。
ハーシーダールといって、両サイドに刺繍があります。
2014-03-03 21.37.42.jpg
ダイヤモンド織りのナチュラルブラウン。
2014-03-03 21.40.13.jpg
さすがで、綺麗です。
ん?でも前回のピンクほどではないような…。

並べてみても、ナチュラルブラウンの方が糸の継ぎが目立つ。
目もあまりタイトではないような…ん~~~。ピンクと同じ値段??
2014-03-03 21.38.05.jpg
これは、聞いてみよう。もしかしてタイト織りと違うのが
送られてきたのかもしれない。
と思って、問い合わせてみたところ、担当の方からお返事をいただきました。
ピンクと同じ織りで合っていました。


カシミールのシュリガナルの家庭には織り機があって、
糸をつむぐ人、織る人、刺繍をする人がいて、家庭内での生産となっています。

以下、生意気にも要約。
>各プロセスで時間がかかるので、一家族だけでは限界があります。
家庭の作業の他に、パシュンの毛を購入して原料を確保した上で、
糸を紡ぐ複数の他の家に、その原料を渡して糸を紡いでもらい、
紡がれたパシュミナ糸を織り機がある複数の家に手渡して
パシュミナを織ってもらう、というような分業が
カシミールのシュリナガルを中心とした各家庭の間で行われています。

その他、
家庭内での生産であるため、一括管理された大量生産品のように
品質管理をすることが難しいこと。

実際には、どれも1枚1枚すべて重さが異なるため、
重さだけに着目した場合、実は、個体差により、
同じカテゴリーの商品でも、倍以上も重さが違うことがあること。

そして糸の太さや目の粗さで重みも違い、
しかし重みの違いが価値の違いとしては反映されないこと。

などなど、私の知らなかったことをたくさん教えていただきました。

モノによって多少gが多少違うなとは思っていたのですが
それにはこのような事情があるのですね。
特に分業については初めて知ったのでした。

もう少し聞いてみたい。
そして、今回仕入れた知識、blogに書いてもいいですか??
と聞いてみたら、快く承諾してくれました。
そしてさらに、パシュミナの素材であるパシュンの冬毛は、
長い間のカシミール商人とチャンタン高原で採取している仏教徒の遊牧民の
つながりにより、ほぼ全てがカシミールに渡っている。
ということも教えてくれました。

つまり、厳密には、カシミール産のパシュミナと同じ素材は
他の国のいわゆる「パシュミナ」と呼ばれるものには使用されていない
ということです。

また、中国、モンゴル、中央アジア、オーストラリア、その他、
世界中の他の地域に生息するカシミヤ山羊は、
カシミヤ(=パシュミナ、及び、それを他の地域でコピーした織物)に
使用されている冬毛を採取できる山羊ということからつけられた商業上の名称であり
その名前から連想されるようなカシミールを起源とする山羊
という意味ではありません。

そのため、パシュンも一応は「カシミヤ山羊」に分類されてはいますが、
この分類は、商業上の便宜的な分類であって、生物学的な分類ではないのです。
この辺は、一般的に、勘違いされていることが多いように思われます。

(アンダーラインのところはメールの文そのままです。)


…モンゴルってカシミールの隣に接してるのかと思っていた(←アホ)。

ちょっとチベットとカシミールとモンゴルの位置関係を今さらgoogleで理解。

いろいろ勉強になったのでした。

…聞いてみて良かった。
そして、ピンクのストールのすばらしは際立っており
ブラウンのストールも柔らかく、やはり綺麗なのでした。
手織りとして、違いを楽しもう。

あと、これは全然別で購入したビーズ刺繍の入ったストール。
四隅にこのようなビーズ刺繍が施されています。
多分これはシルクが少し入ってると思う。
2014-03-03 22.32.27.jpg
シルクが入ってるとシワになりやすいのよね~。
でもツヤが出て、模様もくっきりするので見栄えがします。

インド人の手作業ってすごいなー。

----

ハーシーダールの刺繍ストールは暖房嫌いの家の中で
バサッと羽織っているのだけど、「…なんか袈裟みたいだ。」と言われました。
「偉そうだ。ちゃんと托鉢から修業しろー。」 南~無~~。


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ねこじたん

織りの国々の文化って すごいですよね
特徴がすごくでてて 繊細さがすごい
ストール おいら持ってないのですが
うまく使うと おされなんだろうな〜
by ねこじたん (2014-03-03 23:35) 

ryang

ねこじたんさん
本当ですよね~。うっとりするほどの綺麗さです。
ふんわり暖かくて、とても心地いいです。
いつもグルグルまいたり羽織ったリしています。
本物のパシュミナを買うのであれば、迷わず印度良品です(^^
by ryang (2014-03-04 00:26) 

獏

毛織物の文化ですねぇ^^)
さしづめ日本の絹織物のような
繊細な伝統と熟練の技があるのでしょうね☆
印度良品というネーミング 素敵です♬

by 獏 (2014-03-04 07:34) 

cassis

いいですねぇぇ♪ コレ
ワタシもストール大好きです。早速
お店ブックマークしましたです^-^v

カジュアルな格好に1枚、ストール類は
有り難いですよねっ
(『美の壷』(NHK)で取り上げてて嬉しかった)

by cassis (2014-03-04 08:55) 

Chobi.H.YAOITA

シンプルなワンピースにがばっとストール
すてきですね~(*^^*)
カシミール、紛争地域ですよね・・・
今は家庭内生産ですが
紛争が終わって治安がよくなったら
どこかの資本が入って工場生産が始まるのかな?
ryangさんのハンドメイドコレクション
いつかプレミアがつくかもしれませんね(^^)
by Chobi.H.YAOITA (2014-03-04 16:14) 

ryang

獏さん
日本にも美しい織物はたくさんありますね(^^
印度良品、何年前に、何かのイベントで横浜に2週間ぐらい
来てたことがあったんですよね~。シルクセンターに出店
していたような… 行こうかどうしようか迷っていたら
終了してしまったのですが、今考えるととってももったいなかった!
是非たくさんの実物を見てみたいな~~と思います(^^
by ryang (2014-03-04 21:17) 

ryang

cassisさん
ストール、とってもイイですよね(^^
今までいろんなストールを買いましたが、やはりパシュミナは
すごく気に入っています。印度良品のパシュミナ、とっても綺麗で
コートを買うことを考えれば、これだーッ!! で、オススメです。
暖かいストールにくるまるとシアワセですよ~(^^
by ryang (2014-03-04 21:23) 

ryang

Chobi.H.YAOITAさん
ストール、イイですよね~っ(^^
カシミールは悲しく巻き込まれてしまいましたが
紛争はいつか治まって欲しいと思います…。
糸を縒るのは、とてもデリケートなので難しく、どうしても
手作業でないと縒れないし織れない、と聞いたことがあります。
早く治安が良くなってほしい、と思います。
でも機械織りにはなってほしくないので、手織りを応援します(^^
by ryang (2014-03-04 21:30) 

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