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こんにゃくの試行錯誤 [こんにゃく]

先日のこんにゃくのエントリで
「茹でた後の鍋の中に分厚い膜が張っていて」と
書いたのだけど、
これはやはりグルコマンナンなのではないか?

普段は生芋を茹でてからフードプロセッサーにかけるけど
今回は父のやり方で、
生の芋をフードプロセッサーにかけてから加熱する
というやり方にしてみます

こんにゃく作りというのは
極めて家庭的なもので
「科学的な根拠が記載されていない」ので
これまたいずれ文献等を調べてみたい

今回の生芋だいたい1kgに3.3倍の水でガーガーと
フードプロセッサーを回したのがコチラ
2019-11-09 14.48.12-1_R.jpg

ここでマンナンに吸水させる、として
1時間ぐらい置く、というレシピと
「どんどん固まるので手早く均一になるようにしたら
炭酸ソーダを入れるべし」
となっているレシピとあります

うーむ
この後加熱もするんだけど…

放置時間は必要なのか?
ちょっと分からないなぁ

20分ぐらい置いてみて火にかけて
のりかきをします
2019-11-09 14.51.41-1_R.jpg
糸が引いてくるようになったら、
って糸引かないんですけど
そして熱くなったこんにゃくダネが
シューシューいいながら
時々バスッ、ブスッ、と音を立てて
吹きあげてきます ヒー怖い

鍋が地獄みたいになってるよ! とオットに言うと
「すでにウチはこんにゃく地獄なんですよ」
(私が見つけるたびにこんにゃく芋を買ってくるから)


でもツヤツヤして蒟蒻の匂いはしてきた
2019-11-09 15.04.12-1_R.jpg
のりかきをしっかりすると弾力がある仕上がりで
そんなにのりかきをしないと歯切れのよい仕上がり
となるらしい

えー、この2択しかないのか
あまりブリブリとした弾力もちょっと…
だからといってザクザクした歯ごたえもちょっと…
私は滑らかなのが好きなんですけどねぇ

どっちかというとあんまり歯切れのよいのは好きじゃない
ガーガーとのりかきすることにします

それにしても水分少ないんではないか
いつものこんにゃくはもっとウルウルとした感じだけど
これはザラッとしていて田舎っぽい

微温湯をさらに300mlぐらい足して
5分ぐらいゴムベラでのりかきをしました

うーん
これでマンナンの吸水は十分なのだろうか

不安になったのでまた20分放置
2019-11-09 15.32.03-1_R.jpg
20分後、表面はかなりなめらかになっています

そして鍋のフチからの高さを見る限り
特に水を吸って体積が増えている、という感じはしない

顕微鏡の世界では違うのだろうか
(それともお婆さんたちがそう教えられたから
そう言っているだけなのだろうか)

ここに、150mlぐらいで解いておいた炭酸ソーダを追加
泡だて器でぐるぐる混ぜます
2019-11-09 15.35.11_R.jpg
お、重い…

しまいに手で混ぜて、泡だて器いらなかった

そしてバットに流し込んだら
(というか流れないのですくい取って詰め込む)
バットがいつも使っている2つでは収まりきらない

いつも1kgに対して大1枚と中1枚でOKなのに
今回は大1枚・特大1枚で収まった
2019-11-09 15.54.38_R.jpg

ってことは、いつも生芋を茹でた後のお湯に
なにがしかこんにゃくになるべく成分が
かなり残っていたのではないか?

今回は全てこんにゃくダネに入ったことで
質量が増えているのではないか?

それにしてもこんにゃくダネの硬さ
これは本当に大丈夫だろうか…
掬った手の感じからすると
かなりミッチリと詰まっている


このあと1時間ぐらいで固まるのを待って
切り分けて茹でたのだけど今回はこんなに数ができた
2019-11-09 18.55.57_R.jpg

ちょっと今回は助手を務めるのに適当な人がいなくて
計量ができていないから重量としては不明で感覚的だけど
バットの大きさの選択からしても
「今回の方が多い」ということは確か

そして1ブロック試食してみたけど
感想としては「もっと加水した方が好み」
ってことだった
(美味しかったからまた1ブロックペロリだったけど)
なんというか、密度が高いというか
ミチミチに詰まっている感じ

今回のは、実家の父のこんにゃくとよく似ていて
朴訥としていて豆腐で言うなら木綿豆腐
蕎麦でいうなら田舎蕎麦
質実剛健で昔気質

お店だったら「あー、先代と同じだねー」
って言われそうな、そんな感じ

私が目指すのは絹ごし豆腐で更科蕎麦なんです、
みたいな仕上がりの違い
軟弱者!と親方に叱られそうな繊細なもの

トロリ、はしていなかった
でも香りは良かった

まぁ、「今回はこんな感じ」ってことでヨシ
だけど、去年も一緒に作った友人が
近いうちにまた作りに来る予定なので
その時は質量の違いなど計測してデータを取りたい

数ある作り方の中でどれも正解なんだろうけど
その中で理屈を知った上で自分の好みの作り方を
確立していきたいところ


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明日はオットの家の法要があるので
出来上がったこんにゃくを担いでお嫁業にいそしむ次第

こんにゃくは体の砂払い、っていうだけあってか
お陰さまで喪服はまだ着ることができます!



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コメント 4

さる1号

木綿豆腐で田舎蕎麦か絹ごしで更科か・・・・両方いいなぁ
ふた通り作って合い盛りで^^
こんにゃく地獄、毎日蒟蒻が続くのですね
それもいいなぁ
by さる1号 (2019-11-10 06:35) 

ryang

さる1号さん
こんにゃく、今回のは「食べるのに馬力が要る」
という感じです(・_・;
こんにゃく地獄は、私が仕事帰りにマルシェに寄って
見つけては2つ3つと買ってくるので
なぜ毎度買ってくるのか?という皮肉と思われます 笑
by ryang (2019-11-10 20:02) 

メルシオ

それにしてもいつも手間暇かけて凄いです。
出来立てのこんにゃく、食べてみたいものです!
かたいこんにゃく、大好きな我が家です(*^-^*)
by メルシオ (2019-11-11 12:36) 

ryang

メルシオさん
ありがとうございます
ヒマなんですね、きっと 笑
出来立てこんにゃくは本当に美味しいです
なんだかんだ刺身でペロリ、作るとしばらく
毎日1ブロックずつ食べてしまいます
by ryang (2019-11-11 22:50) 

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