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天草から寒天を作る [お菓子]

2019年に木曽~輪島に出かけた時に
天草を買ってきたのです、海藻のテングサ

前に伊豆の山の中の道の駅かなんかで
建物の奥に俵上に丸めてものすごい量が
積み上げられているのを見たことがあります

これはとぎ海街道 という道の駅で
350円/50gで売っていたもの
IMG_5772.jpg
オットに「また変なもの買ってる…」
と言われながら2つ購入したのでした

ところてんを作ろう

言ってるだけでなかなか作れなかった

歯科や整体など
ちょっといろいろ体的にもメンテナンスに
気が向いているこのごろ、
いよいよところてんを作ろうではないか

賞味期限的には一応2020年8月とか
シールが貼ってあったけど
このような乾物には賞味期限など
あってないようなもんなので気にしません

中の紙の裏にレシピが載っていました
IMG_5802.jpg
1袋50gもあるとだいぶ量ができるので
半分で作ります

25gに対して水1500ml
これに酢を小さじ1.5杯

酢を入れる入れないについては
テングサを売っているところにもよるのだけど
どうやら海藻の種類によるのではないだろうか

ちょっと調べてみた

寒天の特性についてはこちらの文献参照

こちらはてんぐさについて書かれている

テングサというのはそもそも
マクサやオオブサという紅い海藻複数を
指してテングサというのだけど
この会社の写真解説が分かりやすい

近年テングサというのは海水温の上昇で
獲れなくなってきているそうですよ
磯焼けというそうです

上記の文献その他を調べていくと
・マクサは酸がないとアガロースが抽出しにくい
→アガロースは沸騰水で煮だすことで溶解されて
 冷やすとゲル化する

・オゴノリは養殖で安価だけど
 オゴノリに含まれる酸が邪魔をすると
 ゲル化しないのでアルカリ処理が必要
→アルカリにするために水酸化ナトリウムで調整

と、それぞれに性質があります

ハッ

水酸化ナトリウム…! ゲル化!!
ここでまたコンニャクが繋がる

大人になってからの勉強って面白いですね


つまり
テングサを売っているところで
「酢を入れないでも大丈夫」というところは
オゴノリの割合が多いのかもしれないと思った

そんなこんなですっきりしたところで
レシピに準じて半分量でやってみましょう

テングサを良く洗って1.5Lの水に浸けます
IMG_5773.jpg
こちらは流しかん
IMG_5774.jpg
テングサを購入してから長いこと悩んでいたけど
せっかくなので買った
きっとしつこく作るだろうと考えたのと
こんにゃくにも使えるかなと
やっぱりmade in TSUBAME 
(さんざん躊躇している割に700円ぐらいだった)

強火で沸騰してきたら中火にします
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なんで弱火じゃないのかなと思ったら
さきほどの文献によりますと
沸騰水でないと抽出ができないということで
温度不足だと「固まらない」ってことになるらしいです

30分、時々混ぜてグツグツと煮たものを
ザルとペーパータオルで濾します
IMG_5781.jpg
流しかんに入れます
IMG_5783.jpg
本当は流しかんに入れる前にもう一度濾すんだった 
確かに不純物といわれれれば
海藻の切れ端が入っている…
今回はこのままいきます

ちょうどピッタリ
で、残った海藻はどうするか

2番液というのでまた煮ると良いらしいんだけど
流しかんはいっぱいだし
どうしたもんかなー

でも海藻捨てるのももったいないしなぁ

結局水を半分量にしてもう1回煮出しました
IMG_5785.jpg
ジップロックコンテナでよかったんじゃないの
と言われてしまえばまあそうなんだけど
まあこれはあくまで2番液です

かんにラップをして冷蔵庫に入れておこう

「明日は全館停電だよ」

グッ

まあいいい


で、翌日
IMG_5787.jpg
できたー

角切りにしてみる
IMG_5789.jpg
左が1番液、右が2番液
やはり色が全然違いますね

この後黒蜜をかけていただきました

おいしい
2番液はゼリーっぽいというか
透明感もそうだけど寒天の風味がほとんどない
食感も柔らかいジェリー感
1番液は寒天としてザクザクとしていて
やっぱり美味しい

これはカロリー的にもよろしいし
「なんか作りたい」という熱が出てきた時に
ちょうど良い

赤エンドウ豆も煮ておこう

そしてネットでテングサを買おうとしたら
ビックリするほど高い
1000円/100g ぐらい普通にする

能登でもっとたくさん買っておけばよかった
350円/50gてずいぶん安かったんだなー
伊豆の山奥も行ってみなければ



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などと言ってたらこの後すぐに体調を崩して
「なんか口当たりの良い物」とかいって
寒天があって良かった…てことになったのでした

どうもこのところ年度末というのは
毎年のように体調を崩していけません


もうすぐ4月
1年が早すぎて驚くー




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