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2017 梅フェス第二弾以降孤独フェス含む [漬物]

先日から開幕している梅フェス、継続中です。

皆さんが帰った後は孤独フェス
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紫蘇もぎも17束孤独にブチブチもいでいく

洗浄 農協では予洗いしてくれている
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けどやっぱりちゃんと洗う
こんな感じに汚れているから。
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これぐらいになればよろしい
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かと思いきや、細かい土が残っているのでさらに洗浄
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真っ白い琺瑯だもんでよく見える

でもってサラダスピナーで水切りして
このようにボウルが並びます
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さて梅も洗浄
南高の残りと十郎17kg。
南高はヘタが深いので歯ブラシ(←新しいものだよ)で洗う
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これ酵母
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これを残したままだと発酵するので洗い落とします
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梅、塩、紫蘇、梅、塩、紫蘇…で漬けて
最後にザザザーッと塩を乗せて終了
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今年も15%で漬けます

1.5kg分、ジップロックでも漬けておきます。
参加者はみんなジップロックで漬けるので
その後の経過なんかを参考にできるように
一緒に作っておきます。
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そしてお土産のジャムも作ります
部分的な打ち身の梅が熟したのなんかは
梅干しに最適なのだけど
輸送中に付いた傷にさらに酵母が付いていると
全体的に発酵する原因となるので
酵母を洗い落とした後のキズの具合で
削ぎ落してジャムに加工するものもあります。

こういうのは完熟梅だからこその柔らかさで
梅干しに本当に最適なのですぐ漬け込んで下さい。
写真 2017-06-19 21 45 01_R.jpg
このやわやわとした感じは、
すでに塩漬けが始まった状態と同じと考えてください。
甕や樽漬ける場合、一番底に敷きます。
梅酢が良く出て呼び水となって助けてくれます。
逆にまだ青くて張りがあるものが混じっていれば、
それは一番上にして下さい。時間の経過で
甕または樽の中で追熟が進んでいい塩梅になります。

それでジャムも孤独に作る
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漏斗とビンの蓋も熱湯消毒しつつ
(ビン本体は洗剤で洗浄後に電子レンジ)
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漏斗で瓶詰め後に脱気します
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チェックの蓋がかわいらしい今年のビン
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とう!
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さて翌日
ジップロック梅はガスが溜まってくるので
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ガス抜きをして陰圧にしておきます
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よろしいよろしい。

甕の分はどうなっているのかと
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漬ける時に紫蘇も入れているので
上がってくる梅酢も赤紫
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すばらしい鮮度の良さ。

そして自宅用の梅酒と頼まれものの梅酒の作成
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どちらも黒糖焼酎です

また別の日に後輩たちがやってきて梅酒製作
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残った梅が出る予定なので
私も紫蘇焼酎鍛高譚で漬けることにします。
アルコール度数が低いので普段1.5kgだけど
今回はちょうど残りの900g。

それぞれ果実酒ビンを担いでやってきた
写真 2017-06-24 20 28 54_R.jpg
それぞれ、富久錦原酒と前回の私と同じ黒糖焼酎の朝日
写真 2017-06-24 20 29 31_R.jpg
氷砂糖は後入れなので
「ボーナスが出たら氷砂糖を入れる」と覚えて
氷砂糖を計量だけして持たせます。

氷砂糖について、時々質問がくるのだけど
後入れする理由としては「なぜ氷砂糖なのか」
というところです。

「ゆっくり溶けるから梅のエキスがゆっくり引き出される」
これはちがいます。

なんでゆっくり溶けるのが良いのか、てことです。
これは以前JA和歌山だったかの報告で読んだのだけど
梅の芳香成分はアルコールと一緒だとより引き出されます。
ということで、浸透圧の利用なわけですね。

アルコールと梅の糖度でいうなら梅の方が高いので
アルコールは梅に引き寄せられて梅に吸われます。
その後氷砂糖が解けてアルコール分の方が糖度が高くなると
梅から芳香成分が糖度の高いアルコールに出ていきます。
先ほど述べたように、アルコールと一緒だとよく出ていく
成分です。

なので、先にアルコールを吸わせるため。
最初に溶けやすい砂糖を使ってしまうと
等張液となってしまって、芳香成分の移動が少ないから。

という理由なのです。

ゆっくり出るとか関係ないのだけど
「ゆっくり溶ける」という特性が伝聞されるうちに
ゆっくり溶ける=ゆっくり抽出されるから良い。
みたいに誤った情報として流れているのだろう。

氷砂糖を入れた後動かさない人は
最初に入れても良いですが、私なんか「これはこっち」
「こっちがこう」とかいってよく動かすから
溶けてしまいます。

うちで作って持って帰る人も、
移動が溶解の速度を上げるので、
梅に十分アルコールを吸わせるために
家に帰って一週間したら氷砂糖を入れるように。
として計量だけして持って帰ってもらっています。

だから「焼酎はそーっと入れる」というのも
氷砂糖を後入れする場合は関係ないので
ジャバジャバ入れたってかまわないわけです。

昨日はまた梅干しを作りに来る人がいたので
朝紫蘇を買いに農協に出かけたら「浜梅」として
割と小粒の梅が出ていました。Lサイズぐらい。
品種が書いていない。オットは「浜梅だってー」と
ちょっと好意的。

農協の人も「あー…書いてないのでわからないですね…」
ってなったのだけど、どうも香りと形からして
十郎ではなかろうか…と棚にあった4袋全部買ってみます。

今週のオット
FullSizeRender.jpg
「梅まで4kgも持たされるなんて聞いてないぞ…」

これが浜梅
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付いていたURLからメールして種類を問い合わせてみました。
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この日来た人は1kgは昇珠園の南高梅、
1kgは謎の浜梅で漬けてみました。
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そうしたら今日お返事が来て「十郎です。
ツケモノさまは梅にお詳しいですね。
十郎が出てくる人はあまりいないので…」
わーい やっぱりー。

まだ青いものの追熟を待って
本日残りの3kgは久松3号に漬けます
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紫蘇も昨日買っておいたのでアク抜きして一緒に入れる
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とりあえず、ここまで出来ました。




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コメント 22

さる1号

梅酒、氷砂糖は後入れなんですね
その理屈、知らなかったです"φ(・ェ・o)~メモメモ
今年は後入れで作ってみます^^
by さる1号 (2017-06-26 07:36) 

kou

梅酒の作り方、勉強になりました。
昨年は自分で梅酒を作ってないので、実家からお裾分けしてもらってるのですが、今年は自家製にします。
さっそく取りかからなくては・・・^-^;
by kou (2017-06-26 07:44) 

yes_hama

おお。梅フェス大盛況ですね!
匂いが伝わってきそう。
作り方やそのコツはまさしく「化学反応」なんですね。^^;
by yes_hama (2017-06-26 22:04) 

ねこじたん

紫蘇 めちゃ洗うんですね!
しかし この梅の量
毎年 すごいな〜って思います
おいしくなりますように
by ねこじたん (2017-06-27 07:50) 

Chobi.H.YAOITA

氷砂糖とアルコールの話
そういうことだったんですね
勉強になりました
赤紫蘇を本当にたくさん使うんですね
母がいただいた梅干しを褒めています
「きれいな赤ね、贅沢に紫蘇を使っているのね」
どうもありがとうございます(^ ^)
by Chobi.H.YAOITA (2017-06-27 11:20) 

morichan

おぉー、梅フェスですね!!(←もう、そんな時期)
オットさん。今年も、いろいろ担いでおりますなぁw 
なくてはならない、キーパーソン(^^♪
梅干しは、瓶じゃなくても、ジップロックで作れるとは、時代を感じます!
これなら、トライしてみたいと思う方、多いだろうなぁ。
梅干しも梅酒も、美味しくなぁれ♪
by morichan (2017-06-27 11:52) 

メルシオ

梅干しを10kg漬けるだけでフウフウ言ってる我が家です!
比較にならない量の仕込み、大変ですねぇ~!
お疲れがでませんように (^_-)-☆
by メルシオ (2017-06-27 12:26) 

ryang

さる1号さん
毎年書いてはいるものの年に一度のことなので
あまりみなさんの記憶には残っていないかも^^;
ぜひやってみてください。
by ryang (2017-06-27 23:09) 

ryang

kouさん
芳香成分がより移動して香りの良い梅酒になりますので
ぜひやってみてください^^
by ryang (2017-06-27 23:11) 

ryang

yes_hamaさん
そうなんですよ、料理も梅酒も化学ですよね。
なるほどー!が繋がったら面白いと思います。
by ryang (2017-06-27 23:17) 

ryang

ねこじたんさん
ありがとうございます
紫蘇、泥の跳ね返りなんかもあるのでめっちゃ洗います。
特大のボウルにパサっと入れてワシワシと。
紫蘇入れの時にいつも入れるか入れまいか悩みますが
やはり紫蘇入り方が好きで頑張ります^^
by ryang (2017-06-27 23:20) 

ryang

Chobi.H.YAOITAさん
そうなんです、紫蘇は1kgに1束なのですが私はいつも
10kgに12束、みたいにちょっと多めに入れます。
陽に当てて干してもビシッと赤さを維持できるように。
やっぱり真っ赤な梅干しは美味しそうです^^
毎度紫蘇もぎと紫蘇のアク出しの時に紫蘇を買ったことを
後悔するのですが、干し上がりにやっぱり入れてよかった!
と思うのです^^
by ryang (2017-06-27 23:24) 

ryang

morichanさん
オットは毎度担いでくれるので助かっています。
梅干し、母なんかは庭で採れたわずかな梅をボウルで
漬けていました。
温故知新と柔軟な対応で受け継がれていく文化、ってことで
意外に時代への適応している…と思いました^^
ジップロック、簡単にできて場所もとらないので
体験者や少量漬ける方にオススメです。
by ryang (2017-06-27 23:34) 

ryang

メルシオさん
梅干し、香りも良く漬けるのも楽しいですよね(*^^*)
我が家は頼まれものと自家消費の他、お土産なんかで
30kgはけていきます^^;
やっぱり一気に20kgの漬け込みはやっつけ感ありますね。
10kgずつ3回の方が楽しいかもー。
by ryang (2017-06-27 23:37) 

有職主婦kiri

こんばんは♪
完璧な手引書にもう一度やり直したくなりました(笑)
来年は氷砂糖後入れにします。
熟し具合も参考になりました!!

紫蘇もみもハンパない量ですね〜。

by 有職主婦kiri (2017-06-28 19:54) 

palpal

梅酒…氷砂糖一緒に入れました。後入れなんですね(T_T)
梅干し…白いのは酵母で取らないとダメなのですね。今日の昼漬けてしまいました(T_T)
もう半日早くブログに訪れていたら・・・(-"-)
by palpal (2017-06-28 20:06) 

ryang

有職主婦kiriさん
いやいや、ざっくりしすぎて不親切なエントリです^^;
梅の熟し具合は全一般的にだいぶ誤解があるんですよね。
氷砂糖、ぜひ後入れでやってみてください。

紫蘇、毎年悩みますがやはり今年も入れました。
このあとさらに6束追加してヤレヤレです!
by ryang (2017-06-28 21:10) 

ryang

palpalさん
あ、一緒に入れてもそっとしておけば大丈夫です。
私は綺麗だなー、とかなんとか言って動かしてしまうので
後入れでないとあっという間に溶けます^^;

酵母、発酵するかどうかは塩分濃度にもよりけりです。
しばし経過を見てみてください。
by ryang (2017-06-28 21:13) 

LoveBeer

梅フェス、盛況ですね。

たくさんの紫蘇を使って、後で梅酢に付けた生姜とか、ゆかりとかも楽しみですね。

by LoveBeer (2017-06-29 23:17) 

のらん

おぉ、これぞ、孤独のグルメ♡
それにしても、昔の人が経験で積んだ知恵は、
しっかり科学に裏打ちされるんだな〜っと感服♪
「ボーナスが出たら」って教え方が、なんか、かわいい(^.^)
by のらん (2017-07-01 13:56) 

ryang

LoveBeerさん
大盛況のうちに本日終了しましたー。
副産物についても人気でした^^
よく遊びました。
by ryang (2017-07-02 00:28) 

ryang

のらんさん
そうなんですよねー。しかし根拠が誤って代々伝わるとか
「なんかよくわからないけどばーちゃんが言ってた」
みたいのも多いですけど^^;
みんな氷砂糖いつ入れるんだっけな?って忘れるので
関心事に引っ掛けて言っておけば思い出すという…(笑。
by ryang (2017-07-02 00:31) 

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